「短く刈ったら余計に頭の形が目立つんじゃないか」「フェードにしたいけど、自分の骨格に似合うかどうか不安で踏み出せない」「床屋で刈り上げると野暮ったくなるし、美容室だとなんか物足りない」——都城で男性のお客様と話していると、こういう声を本当によく聞きます。
そんな悩みを抱えたまま何年も「まあ、これでいいか」と妥協しているケースが、実はとても多い。
今回は、メンズ短髪専門店「Raum(ラウム)」の谷口浩二が仕事をしている一日に密着する形で、骨格別のフェード似合わせをどう考え、どう実践しているかをお伝えします。朝の開店準備からその日最後のお客様を見送るまで——実際の施術の流れに沿って、フェードの「なぜ」を解説していきます。
こんな方におすすめ
- ✅ 自分の頭の形(絶壁・ハチ張りなど)にフェードが似合うか不安な方
- ✅ 床屋でも美容室でも満足できず、似合う短髪を探している方
- ✅ SNSで見たフェードスタイルを「自分の骨格」に落とし込む方法を知りたい方
- ✅ 都城でフェードカットができる専門店を探している方
- ✅ 白髪・薄毛をデザインとして自然に活かしたい方

開店前の30分——その日のカルテを読み込む
朝8時半。営業開始は9時ですが、谷口は必ずそれより早く店に入ります。
「その日の予約を一通り確認して、お客様それぞれの髪質・骨格・前回の仕上がりを頭の中で整理しておくんです。特に初めてのお客様のカウンセリングは、その場で骨格を見て判断するので、どんなパターンが多いかイメージしておく」
バリカンは6台。クリップコードを確認し、刃のコンディションをチェックする。フェードカットは機械まかせに見えて、実際は刃の切れ味とグリップの角度、コームの入れ方が1mm以下の誤差を生む繊細な技術です。
「道具の状態が悪いと、どれだけ経験があっても絶対に綺麗に決まらない。毎朝確認するのは、職人として当たり前のことです」
理容師・美容師のダブルライセンスを持ち、宮崎・福岡・東京の現場で30年の経験を積んできた谷口らしい言葉です。
午前の施術①——「絶壁」をフェードで補正する
午前中の最初のお客様は30代の会社員。後頭部の絶壁が悩みで、以前は短くすると余計に目立つと感じていたとのこと。
谷口がまず行うのはカウンセリングではなく、「立ち姿の確認」です。
「正面・横・斜めから頭の形を見る。絶壁の方は後頭部の丸みが足りないので、サイドの刈り上げを低めにして、バックの輪郭をできるだけ丸く見せる設計にする。フェードの刈り上げスタートラインを1〜2cm下げるだけで、後頭部の印象がかなり変わります」
バリカンを動かす前に、指でフェードの境界線を何度も確認する。0.1mm単位というのは誇張ではなく、フェード専用バリカンの刃の調整幅がそれを実現しています。
30分後、鏡の前に座ったお客様が「あ、こんなに変わるんですね」と声を上げました。後頭部に丸みが生まれ、横から見たシルエットが格段に整っている。
「絶壁の人に『短くしない方がいい』と言う店が多いんですけど、それは補正の技術がないだけで、フェードの設計次第でちゃんと似合わせられます」と谷口は静かに言います。
午前の施術②——ハチ張りには「フェードの高さ」で対応する
続いてのお客様はハチ張りが気になる20代後半の男性。サイドが張って見えるため、スポーツ刈りにすると「頭が四角く見える」と悩んでいました。
ハチ張りの補正でポイントになるのは、フェードの刈り上げ開始位置を「高め」に設定することです。
「ハチの張りが一番目立つ高さよりも上からフェードをかけると、サイドのボリュームが自然に落ちる。低めにフェードを入れるとサイドが膨らんで見えるので逆効果になる。同じ『フェード』でも、骨格によって正解がまったく違う」
さらにトップはあえて軽く残し、縦のラインを強調。ハチ張りの横への広がりを視覚的に打ち消す設計です。
仕上がりを見たお客様は「今まで短くするのが怖かったけど、これが自分に似合う短髪か」と納得した様子でした。
✓ ここまでのポイント
- 絶壁には刈り上げラインを低めにして後頭部の丸みを出す
- ハチ張りには刈り上げを高めにしてサイドのボリュームを落とす
- フェードは「骨格補正の技術」であり、頭の形に合わせた設計が仕上がりを決定する
昼過ぎの施術——白髪・薄毛をデザインに変える
昼過ぎに来店したのは50代の自営業の男性。白髪が増え、正直なところ「疲れた印象」になっていると悩んでいたとのことです。
白髪と薄毛の組み合わせは、多くの男性が「隠すか、諦めるか」の二択しか知りません。しかし谷口のアプローチは全く異なります。
「白髪をぼかすフェードにすると、グラデーションの中に白と黒が自然に混ざって、むしろ清潔感のある印象になる。薄い部分は短く整えることで、逆に目立ちにくくなる。無理に隠そうとするより、状態をちゃんと整えた方が断然かっこいい」
施術後は炭酸スパでスカルプケアを合わせました。短く刈った頭皮には皮脂や酸化した汚れが直接たまりやすく、カットと頭皮ケアをセットにすることが谷口の一貫した考え方です。
「白髪が増えて、どうしても年相応というか、疲れて見えるのが悩みでした。白髪をぼかすフェードにしてもらったら、隠すんじゃなく活かす感じで、自然に若々しくなった。頭皮のケアもしてもらって、抜け毛とかゆみが前より落ち着いてきた気がします。もっと早く来ればよかった。」
M.Nさん(54歳・自営業)
「インスタで見たフェードに憧れてたけど、失敗が怖くて踏み出せずにいました。写真を見せたら『これなら前髪こうした方が似合うよ』と提案してくれて、仕上がりは想像以上。友達に一発で『どこで切った?』と聞かれました。若いからって適当に扱われないのが、地味にうれしいです。」
Y.Sさん(22歳・大学生)
夕方の施術——「フェード初挑戦」のお客様に寄り添う
夕方には、今日初めてフェードに挑戦するという20代前半の男性が来店しました。スマートフォンに保存した参考写真を4〜5枚見せながら「こういうイメージなんですけど、自分に合いますか?」と恐る恐る聞いてくる。
谷口は写真を丁寧に見て、正面から骨格を確認したあと、こう伝えます。
「この写真のスタイルは基本的にいける。ただ、あなたの頭はトップがしっかりあるから、サイドを思い切り短くした方がむしろ男らしく決まる。最初だから透けが少ないロータイプから入って、慣れたら上げていきましょうか」
初挑戦の方に対しては、いきなりスキンフェードではなく「見慣れやすい長さ感」からスタートすることを提案します。それでも、刈り上げのグラデーションはきっちり計算されたもの。「なんとなく短い」ではなく、骨格に対して理論的に設計されたフェードです。
仕上がりを見た瞬間、お客様が「あ、これ全然怖くなかったですね」と笑顔になりました。
「失敗が怖い、という気持ちはよく分かる。だから最初のステップをちゃんと説明して、納得してから刃を入れる。それだけのことです」
まとめ——都城でフェードを「骨格から似合わせる」ということ
一日の施術を終えた谷口が道具を片付けながら話してくれたことが印象に残りました。
「フェードって、技術的には難しい。でもそれ以上に大事なのは、この人の頭の形に対して何をすれば一番良くなるかを考えること。絶壁の人に同じフェードをしても意味がないし、ハチ張りの人に低いフェードを入れたら逆効果になる。骨格を読んで、そこに合わせて設計する——それがうちのやり方です」
都城にもフェードカットを提供する店は少しずつ増えてきましたが、骨格補正を含めて「似合わせ」まで設計できる専門店はまだ多くありません。理容師・美容師のダブルライセンスを持ち、東京の講習会で技術を磨き続けた谷口が都城でメンズ短髪専門店を続けているのは、「地元の男性にちゃんと似合う短髪を提供したい」というシンプルな思いがあるからです。
絶壁でも、ハチ張りでも、白髪が増えてきた方でも——フェードは骨格に合わせて設計するものです。「自分には似合わない」と思い込む前に、一度カウンセリングにきてみてください。
ご予約・ご相談はお気軽にどうぞ。電話でもウェブからでも受け付けています。
メンズ短髪理美容室「Raum(ラウム)」
宮崎県都城市下川東4丁目3-6-1
営業時間:火〜土 9:00〜19:00 / 日・祝 9:00〜18:00(月曜休)


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