梅雨が明けて一気に夏らしくなってきた都城。蒸し暑い朝でも、髪が短くスッキリ整っている男性は、それだけで清潔感が違う。そんなことをぼんやり考えながら、今日も僕は開店前の準備を始める。
こんにちは、都城市でメンズ短髪専門店「Raum(ラウム)」を営む、オーナーの谷口浩二です。創業から20年、理容師と美容師のダブルライセンスを持ちながら、今はフェードカットとバーバースタイルに特化したサロンを一人で切り盛りしています。今回は、普段あまり表に出さない「一日の舞台裏」をそのまま公開してみようと思います。
よく言われるんです。「床屋に行くと昔っぽくなる」「美容室に行くと何か違う、中性的すぎる」って。その「どっちでもない」を求めて、Raumに来てくれるお客さんがたくさんいます。その悩みにどう向き合っているのか。一日の流れの中でお話しできたらと思います。
こんな方におすすめ
- ✅ 床屋では野暮ったく、美容室では物足りないと感じている方
- ✅ フェードやバーバースタイルに興味があるが、どんな店を選べばいいか迷っている方
- ✅ 都城でメンズ専門の短髪カットができる店を探している方
- ✅ サロンの日常や、オーナーの考え方・こだわりを知りたい方
- ✅ 清潔感のある短髪を「維持する」方法を知りたい方

午前8時:道具を整えることが、仕事の始まり
営業開始は9時だが、僕は毎朝8時には店に入る。まず最初にやるのは、バリカンの刃の確認だ。
フェードカットは、0.1mm単位の微調整が仕上がりを左右する。刃が鈍っていたり、ごく細かいゴミが挟まっていたりすると、それだけでフェードのグラデーションが狂う。お客さんには見えない部分だけど、だからこそ妥協できない。専用のフェードバリカンを数種類、用途別に使い分けるので、それぞれを確認・調整してから一日をスタートする。
次に頭皮ケア用の機材と薬剤のセッティング。炭酸クレンジング(クリアスパフォーム)やスカルプケアの手順を頭の中で整理しながら、カウンセリングシートを見返す。今日の予約のお客さんのこれまでの履歴、前回伝えていた髪の悩み、季節の変わり目の頭皮の状態。ざっくり把握してから迎えるのと、ぶっつけ本番とでは、提案の精度がまったく違う。
高校を出て宮崎の理容学校に進み、都城の店で5年修行。「美容師の技術も身につけたい」と思い立って福岡へ移り4年。ダブルライセンスを取得して地元に戻り、Raumをオープンした。それからさらに、「男らしいカットを極めたい」と思って東京の講習会に何度も通い、フェードカットとバーバースタイルを習得した。今やっていることは、その全部が積み重なった先にある。だから朝の準備は、その積み重ねを一日分整え直す時間だと思っている。
午前の施術:「床屋っぽくも、美容室っぽくもない」をつくる技術
最初のお客さんが来る。今日は大学生のY.Sさん(22歳)。予約メモには「フェードに挑戦したい。でも失敗が怖い」とある。こういうお客さんは、Raumに多い。
カウンセリングチェアに座ってもらい、まず話を聞く。インスタで見たスタイルの写真を持ってきてくれていた。それを一緒に見ながら、頭の形を触って確認する。刈り上げの高さをどこまで入れるか。地肌の透け感をどの程度にするか。フェードの種類でいえば、ハイフェードなのかローフェードなのか。写真のモデルとY.Sさんの骨格の違いはどこか。
ここで僕がやることは、「写真を再現する」のではなく「この人の頭の形に最適化して落とし込む」こと。床屋の刈り上げが野暮ったく見える理由のひとつは、骨格に関係なく一定の高さで刈り込むから輪郭が強調されてしまうからだ。逆に美容室が中性的になりがちなのは、ソフトな質感を優先してシャープさを残さないから。バーバースタイルはその中間ではなく、「男らしいシャープさと骨格補正の両立」が核心にある。
施術後、Y.Sさんがこんな言葉を残してくれた。
「インスタで見たフェードに憧れてたけど、失敗が怖くて踏み出せずにいました。写真を見せたら『これなら前髪こうした方が似合うよ』と提案してくれて、仕上がりは想像以上。友達に一発で『どこで切った?』と聞かれました。若いからって適当に扱われないのが、地味にうれしいです。」
Y.Sさん(22歳・大学生)
この「若いからって適当に扱われない」という一言は、正直グッときた。カウンセリングと技術提案は、年齢に関係なく同じ真剣さで向き合う。そこは昔から変えていないことだ。
✓ ここまでのポイント
- フェードカットは道具の精度と、骨格を読む技術が仕上がりを決める
- 床屋の野暮ったさと美容室の中性的な仕上がりを超える鍵は「骨格補正と男らしいシャープさの両立」にある
- カウンセリングでは写真の再現ではなく「この人に最適化した落とし込み」を最優先にしている
正午すぎ:短髪だからこそ頭皮ケアが必要、という話
昼前後は、フェードカットに炭酸スパを組み合わせたトータルグルーミングのお客さんが続くことが多い。
短くカットすると、頭皮が外気に直接触れる面積が増える。夏は特に、皮脂や汗が頭皮に溜まりやすい。「夕方になると頭皮が気になる」という声をよく聞くのはそのためだ。通常のシャンプーでは落ちにくい過酸化脂質や皮脂の酸化が原因で、炭酸クレンジングでしっかりディープクレンジングすることが根本的な対処になる。
「短く刈るからこそ頭皮ケアが要る」というのは、Raumの一貫した考え方で、カットと頭皮ケアをセットで提供しているのもそのためだ。東京のバーバー講習で技術を磨く一方、頭皮ケアの知識と薬剤も丁寧に選んできた。今使っているドリーミングオイル(クレンジングオイル)からリラックスウォッシャーR、ハートフルエッセンスの3ステップは、落とす・洗う・育てるの流れを一貫して設計している。
午後の施術の合間に軽く昼食をとりながら、次のお客さんのカルテを確認する。忙しい日は昼を食べ損ねることもあるが、それでも時間の使い方は朝に整理しているから焦らない。準備が整っていれば、施術中に余裕が生まれる。余裕があるから、お客さんの話をちゃんと聞ける。
夕方:一日の終わりに残ること
夕方は、仕事帰りの営業マンや自営業の方が多い。「今日、大事な打ち合わせがあって」という方が飛び込んでくることもある。スーツのまま来店して、「30分で仕上げてほしい」と言われることもある。そういうときほど、Raumのカット設計が活きると思っている。
伸びても崩れにくいフェードベースにしておくと、多少セットしていなくても清潔感が保たれる。「完璧なセット」を前提とした髪型ではなく、「何もしていなくても整って見える」を目指す。これがRaumで提案するスタイルの根幹だ。
床屋に行くと野暮ったくなる、美容室に行くと何か物足りない。その悩みを持つ方が最終的に行き着く場所として、都城で選ばれる店でありたい。30年この仕事をしてきて、その気持ちは今も変わらない。むしろ強くなっている。
閉店後は、道具の手入れと翌日の予約確認。バリカンの刃を磨きながら、今日来てくれたお客さんの顔を思い返す。Y.Sさんの「友達に一発で聞かれました」という言葉が、また頭をよぎった。それで十分だと思う。
まとめ:都城で「男らしい短髪」を求める方へ
床屋でも美容室でもない、バーバースタイルを専門に扱うメンズ短髪専門店として、Raumは今日も都城市下川東で営業しています。フェードカットへの初挑戦でも、白髪ぼかしでも、頭皮のニオイの悩みでも、まず話を聞かせてください。写真一枚持ってきてくれれば、そこから一緒に考えます。
「どこで切っても違う」と感じている方に、一度ここに来てみてほしい。その一言に尽きます。
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